2011年6月アーカイブ

2011年6月30日

大正区の過去

先日地元のとある社長様と震災についてお話をしていた時、昔大正駅の近くに建ってある石碑のこと知ってる?と聞かれました。
石碑の存在自体は知っていたのですが、何のための石碑かまでは知らず、そのことを尋ねると、昔大正区は甚大な津波被害があり、その時に建てられたものだという説明を頂きました。それから気になり実際に足を運び確認してきました。
JR大正駅から北方面(ドーム方面)に歩き大正橋交差点を右折、北東の浪速区側の橋の終わりにこの石碑はあります。さっそく読んでみると嘉永7年(1854年)11月に大地震が起こりその時の大津波が大阪に押し寄せたとの事。その教訓を風化させないために安政2年にこちらの石碑を建立したそうです。
以下現代文に訳された石碑に書かれている文章です。

大地震両川口津波記
嘉永七年(一八五四年)六月十四日午前零時ごろに大きな地震が発生した。
大阪の町の人々は驚き、川のほとりにたたずみ、余震を恐れながら四、五日の間、不安な夜を明かした。この地震で三重や奈良では死者が数多く出た。
同年十一月四日午前八時ごろ、大地震が発生した。以前から恐れていたので、空き地に小屋を建て、年寄りや子供が多く避難していた。
地震が発生しても水の上なら安心だと小舟に乗って避難している人もいたところへ、翌日の五日午後四時ごろ、再び大地震が起こり、家々は崩れ落ち、火災が発生し、その恐ろしい様子がおさまった日暮れごろ、雷のような音とともに一斉に津波が押し寄せてきた。
安治川はもちろん、木津川の河口まで山のような大波が立ち、東堀まで約一・四メートルの深さの泥水が流れ込んだ。両川筋に停泊していた多くの大小の船の 碇やとも綱は切れ、川の流れは逆流し、安治川橋、亀井橋、高橋、水分橋、黒金橋、日吉橋、汐見橋、幸橋、住吉橋、金屋橋などの橋は全て崩れ落ちてしまっ た。さらに、大きな道にまで溢れた水に慌てふためいて逃げ惑い、川に落ちた人もあった。
道頓堀川に架かる大黒橋では、大きな船が川の逆流により横転し川をせき止めたため、河口から押し流されてきた船を下敷きにして、その上に乗り上げてし まった。 大黒橋から西の道頓堀川、松ヶ鼻までの木津川の、南北を貫く川筋は、一面あっという間に壊れた船の山ができ、川岸に作った小屋は流れてきた船に よって壊され、その音や助けを求める人々の声が付近一帯に広がり、救助することもできず、多数の人々が犠牲となった。また、船場や島ノ内まで津波が押し寄 せてくると心配した人々が上町方面へ慌てて避難した。
その昔、宝永四年(一七〇七年)十月四日の大地震の時も、小舟に乗って避難したため津波で水死した人も多かったと聞いている。長い年月が過ぎ、これを伝え聞く人はほとんどいなかったため、今また同じように多くの人々が犠牲となってしまった。
今後もこのようなことが起こり得るので、地震が発生したら津波が起こることを十分に心得ておき、船での避難は絶対してはいけない。また、建物は壊れ、火 事になることもある。お金や大事な書類などは大切に保管し、なによりも「火の用心」が肝心である。川につないでいる船は、流れの穏やかなところを選んでつ なぎ替え、早めに陸の高いところに運び、津波に備えるべきである。
津波というのは沖から波が来るというだけではなく、海辺近くの海底などから吹き上がってくることもあり、海辺の田畑にも泥水が吹き上がることもある。今 回の地震で大和の古市では、池の水があふれ出し、家を数多く押し流したのも、これに似た現象なので、海辺や大きな川や池のそばに住む人は用心が必要であ る。
津波の勢いは、普通の高潮とは違うということを、今回被災した人々はよくわかっているが、十分心得ておきなさい。犠牲になられた方々のご冥福を祈り、つたない文章であるがここに記録しておくので、心ある人は時々碑文が読みやすいよう墨を入れ、伝えていってほしい。
安政二年(一八五五年)七月建立

私も3.11の東日本大震災で津波の恐怖と言うものを痛感しました。まさにこの天災は風化させてはいけないと強く思いました。こちらの記事を少しでも多くの皆様に見ていただきたく思います。また災害発生時に有事の対応、決断を出来る様に勉強をしていきたいと思います。


2011年6月13日

いよいよ本番!スーパークールビズ

梅雨の影響でこの最近は涼しい毎日が続いておりますが、梅雨も明ければいよいよ夏本番。また今年は例年よりも原発問題の影響で関東では15%の節電が義務付けられました。また関西でもこの夏に原発の定期点検が重なるため、最低でも6%の節電が課される見込みです。
我々のような工場を持つ会社さんは非常に厳しい節電を実行していかなければ達成できません。また焼却炉を持たれている企業さんや、稼働率を高めてコスト削減されている企業さんは節電の為に操業計画を誤ると処理コストの増大に繋がってしまう為、より綿密な計画を立てなければならないことは明確です。

そんな中、先日関西電力が橋本大阪府知事に節電要請を行いましたが、知事はこれを却下。以下抜粋です。
10日、大阪府の橋下徹知事は報道陣に対し、「これまで関西電力に(節電計画の作成に向けた)協力を求めてきたが、応じてこなかった。関電は15%削減の 根拠を一切示していない。関西全体で5%節電すれば、古い原発を1基は止められる。原発が必要ということを言いたいだけ。府としては15%節電に従う必要 がないと思っている」と批判。
先ほども書きましたが、関西の原発はこの夏に定期点検を迎える施設が多数あり、実質夏場のピークの電力不足は約6%で、そこから予備分5%を足しても11%。これを15%と発表した関電に根拠の開示を求めたがそれが提出されることはなかったらしいです。また、関東の15%よりも少ない10%の節電で製造本部を関西に移そうと検討している企業さんもあるらしく、関西活性の為の準備をしていたところに関電から根拠のない理由で水をかけられたのですから、怒って当然だと思いますが・・・

mens_img28.jpgしかしながら、勤勉で真面目な日本企業ですから節電に向けての対策が進んでいます。夏場のエアコンの温度や照明など省エネ活動と共に最近の新聞にも多数取り上げられておりますスーパークールビズ。各百貨店では「ビズポロ・ステテコ・短パン」が売れ筋になっているそうです。ビズポロとは、ポロシャツの生地でワイシャツを作っており、素肌に直接着用しても地肌は透けず、汗も吸収し、通気性が良いのでクールビズには最適だと考えます。実際私も夏場の個人的な私服はほぼポロシャツです。着心地が良く汗もしっかり吸収してくれるし、熱気がこもらない為、いつのまにかメインの私服になってます。と言う事でビズポロは近日中にお買い上げ(笑)
こういった事務所や来客の無い内部の節電に関しては努力するべきだと思います。しかし何事も適度な節電に留めないと来社されるお客様などに不満や暗いイメージを与えてしましますので注意が必要ですよね。また企業の競争力を削るような節電に関しては国も電力会社も現場目線で考え直していただきたいものです。


2011年6月 9日

台湾に学ぶ・・

先日の6月6日から8日まで二泊三日で台湾へ出張に行っておりました。
今回の目的は、日本に無い(はずだった)技術を見に行く事。そして現地の市場確認、弊社の現地顧客へのご挨拶です。

一つ目の日本には無い(はずだった)技術の見学ですが、大型自動車の廃タイヤに含まれるワイヤーを抜き取る機械を見学してきました。理由は廃棄物処理法の改正により、4月から廃タイヤの扱いが産業廃棄物処理業の許可がなければ回収できなくなったことがあります。また弊社工場の周辺は運送会社が多いため、ごく近所のタイヤ屋さんが困っていると言う事をお聞きし、何とかできないか?と言う事で合理的な処理ができる様情報収集をしておりました。その中で、リサイクルが盛んな台湾ではどのような処理をしているのかが気になり、現地に行って調査をした訳です。
先ほどから(はずだった)と書いているのですが、現在日本では大型自動車などのタイヤに含まれるワイヤーは専用の機械で側面の一部分だけ抜き取っております。しかし残りのボトム面のワイヤーは抜き取れず、粉砕してからワイヤーを分別することしか出来ません。
そこで台湾のお客様に相談しました。タイヤのワイヤー全面取れないかなぁと。。。すると、「えっ!?日本には(ワイヤー)とる技術がない??」と驚かれてしまい、その後何度も説明をしたのですが、やはり伝わっていなかったらしく現地での工場見学で側面だけのワイヤー抜き取り作業を見学し、改めてボトム面は?と聞いてみると、「そんな技術は無い!」ときっぱり返答頂きました。(泣)そりゃそうですよね。台湾でもタイヤ専門処理で20年以上されている業者さんが現在でも同じ処理をしているのですから・・
台湾(人口2200万)では年間10万トン/年の廃タイヤが発生し、政府に集め、それを13社の会社で入札形式で処理しております。一社当たりの平均処理量は12000トン/年あるため、最近は入札単価の下落が激しい様です。また日本と同様に再生ゴムチップ(5mmアンダー)の製造は少なく、主に燃料として製紙会社に納めるものが多数あると聞いておりますが、売価は日本の3分の1程度しか付きません。しかし処理業者からすれば商売相手は政府なので安定しているし、キャッシュフローが確実と言う点で続けているのが本音だそうです。

現地の市場状況については、インフラ整備(高速道路、地下鉄)や消費が活発なため、GDPは+13%程度の伸び率とのこと。また近年は半導体工場の建設が活発化しており、社員を確保するためにすごく豪華な社員寮を製造する企業が多数あるそうです。私もいくつかの新築社員寮を見ましたが、日本の高級マンション顔負けでした。また何より政府自体、国の運営が上手いため(反応が早い)国内の企業の競争力が年々上昇している様な印象を受けました。
最終日には現地の顧客の社長様へご挨拶をしてきました。台湾でもすごく有名な企業様なので本社ビルがすごく大きく、綺麗でこの会社の本社に来るとすごく緊張してしまいます。本当は写真を載せたいのですが、すぐに分かってしまう為辞めときます(笑)


ディンタイフォン.JPG台湾に行かれたことがある方はご存知だと思いますが、台湾はフルーツが有名ですよね!先日お邪魔した時点で35℃もあり、お約束のマンゴーを大量に食べて きました。ホント台湾は南国の気候の為、日本のマンゴーとは甘さの質が違います。本当に甘くて本当においしいです。しかも日本ほど高級ではなく、 130NT$/kg。日本円で400円/kgです。そして台湾と言えば(私だけかもしれませんが・・)ディンタイフォン!日本や中国、欧米にも店舗展開している小龍包のお店です。国内でも上海でも良く行くお店です。その本店、第一号点が台湾にございます。他の店舗に比べ、小龍包の皮が薄くもちもちしており、乗せて食べる生姜も極細。本当に美味でした。次回台湾出張時にも是非とも行きたいですね!!


2011年6月 2日

時代を変える?アイスバッテリー

先日出張の際に飛行機の中で機内誌を読んでおりました。その中に「電気のいらない保冷ボックスが物流システムと地球環境を変える」という見出しが目に留まりました。
説明文を読みますと、航空宇宙分野のコートジェル技術によって制作された蓄冷プレート。このプレート自体が冷却効果を発揮し、最長120時間、-20℃?+8℃の範囲で温度を一定に保持できる。ドライアイスと異なり二酸化炭素の排出もなく、蓄冷に保冷車両や電力を必要としない画期的なアイテムだ。とあります。

見た目はもろ保冷剤です。しかし保冷材は蓄冷する場合、冷凍室に長時間入れておかなければ保冷効果を発揮しませんが、このアイスバッテリーは独自で冷却効果を発します。そしてアイスバッテリーの個数と専用のケースを用いて保冷の温度を調節するそうで、先ほど書きました温度域での長時間保冷が実現する仕組み。これにより僅かな温度変化が成分に影響し人命に関わる可能性も高い医療用医薬品や凍らせてはいけない生鮮食品や輸血用血液の長時間輸送が可能となり、物流業界に革命を起こしているそうです。
またこのアイスバッテリーは何がエコにつながるのかというと、原発の影響で日本中が節電について考えさせられておりますが、スーパーやコンビニなどの店頭で保冷をしながら販売する場合、こちらの技術を用いれば電力を使用せず保冷販売ができる事。電力を使用しないため、節電に関しても、CO2に関しても非常に優れた技術だと感じます。
またこの技術は都知事さんが仰られていた自動販売機の節電や、上記に書きました物流面からも非常に効力を発揮するのではないかと注目を集めております。
しかし私の個人的意見としては、リサイクル又は害なく処分できるのかが非常に気になる点です。この例えは極端かもしれませんが、原発のように利便性を考えるあまり、リスクをも消してしまうような技術なら非常に怖いですし、何世代か先の人類に有害なものを残してしまう事になるからです。もちろんエネルギーを必要とせず効果が得られる技術は素晴らしいと思います。またこれはPETボトルや様々な商品に関して言えることですが、製造段階でリサイクルや処分といった視点を取り入れ製造する商品こそ本当のエコロジーな商品ではないでしょうか?

話は飛びますが、先日よりニュースで自民公明の野党による内閣不信任案の提出がニュースで流れております。こちらのブログがUPされる頃にはもう提出された後かもしれません。
3.11以降から総理や内閣に関する対応のまずさがピックアップされておりますが、実際日本の国民を守るといったリーダーシップも発揮できず、復興に跨って消費税率の5%上昇まで言い出す始末。憤りを感じているのは私だけではないと思います。民間企業なら社長以下役員や幹部などが給与を減額し、少しでも会社に対する負担を減らそうと考えるのが経営者としての常識的な考えだと思いますが、この国の議員さんたちは消費税を上げるにも、何をするにも誰一人として私の給料を下げてくださいと言った国会議員がいないことに驚きますよね。本当に理解に苦しみます。どうか本気で国民のことを第一に考えてくださる国会議員さんが出てくることを祈っております。